4,500種以上の製品を効率的に生産 ― ProAxisで実現したマルミ光機の生産革新

1952年創業、カメラフィルター専業メーカーとして世界に誇る技術を磨き続けてきたマルミ光機株式会社様。
4,500を超える製品と数万点に及ぶ部品を効率的に生産するため、同社は生産管理システム「ProAxis」を導入しました。

導入の背景には、手書き伝票や属人化した作業といった課題がありましたが、タブレット入力によるリアルタイムなデータ集計や工程の可視化によって、品質改善と業務効率化を同時に実現。

今回は、長野工場の工場長 関浩幸様、生産管理課係長 谷井健二様に、導入の経緯とその成果について伺いました。

目次

「ProAxis」導入までの背景を教えて下さい

当社では伝票記入をはじめ、アナログな情報処理が非常に多いという問題を抱えていました。
取り扱い機種が4,500を、部品が2万~3万を超えてきたところで、工程に無駄が出たり、作業でミスが発生したりと、従来の方法に限界を感じることが増えました。

確かに、4,500種類もの製品と数万点の部品を手作業で管理するのは大変ですよね。まさにシステム化の必要性を強く感じる場面です。

現状を打破するためには、生産管理システムの導入が急務だと考え、諏訪圏工業メッセに出展していたキッセイコムテックさんに問い合わせをし、「ProAxis」をご提案していただきました。

導入前の課題はどのようなことがありましたか?

課題は大きく5点ありました。

  • 課題1:手書き伝票が多い
  • 課題2:製品・部品がコード化されていない
  • 課題3:作業が完全に属人化している
  • 課題4:データ構築ができていない
  • 課題5:管理監督者の業務に専念できない

工場長:関 浩幸様

特に課題1「手書き伝票」は作業時間が掛かるうえ、記入漏れ、記入ミスが多く、確認にも時間を要していました。また、製品・部品がコード化されていないので、同じ部品でも記入者により異なる名称を利用していることもありました。
業務が属人化しており、担当者だけが把握していることが多すぎたのです。

受注後も、部品の在庫量を正確に把握できていないため、納期確認に工数・時間が掛かる状況でした。
実際に製造するより準備や確認に振り回されていた感じですね。
これらの課題を解決すべく生産管理システムを導入しました。

かなり幅広い課題があり、現場のご苦労が伝わってきます。特に手書き伝票や属人化の問題は、多くの製造業のお客様が共通して抱えている課題です。

私たちはこれまで数多くの導入支援を通じて、こうした“アナログ作業による非効率”をシステム化で解決してきました。今回の事例もまさにその典型であり、課題の整理から解決策のご提案まで、一緒に取り組ませていただきました。

営業担当:中尾

製品選定の際、重視したことは何ですか?

「高い操作性」「機能の充実度」「安心できる保守性」の3点です。

操作性については、手作業で対応していたことをシステム化することで現場に混乱を招くのは本末転倒なので、特にこだわりました。複数のシステム会社の中から最終的に2社にプレゼンしていただき、「ProAxis」を選びました。

選定ポイントとしては、

  • 操作性に優れたタブレットをご提案いただいたこと
  • 総合性に優れたパッケージ型生産管理システム

という2点です。

当社の悩みに寄り添ったプラスαの改善策は頼もしく、提案から運用後のサポートまで、丁寧な対応で安心して任せられると感じたことも決め手となりました。

現場で使いやすいという意見は、嬉しいポイントです。
また、安心して任せられると感じていただけたのは、私たちにとっても大きな励みになります。

「ProAxis」を導入した効果はいかがでしたか?

これまでアナログで対応していた不良内容、不良件数各担当者が即時タブレット入力することで情報の一元管理が可能になりました。

結果、品質の可視化による速やかな工程改善、品質改善を実現できました。
作業がシステム化されたことにより、社員が各担当業務に集中できる環境が整ったことが大きいですね。
すべての工程や作業がデータとして算出されるので、作業が非常に効率よく進められています。

【導入効果について、社員の方のコメント】

「受注にはじまり、出荷、在庫、調達状況、製品部品の需給、歩留りといった各種情報が、リアルタイムで集計可能になったことで、業務を迅速に遂行できるようになりました。
納期確認がすぐでき、作業の効率化が著しくアップしました。」(管理部門)

「手書き伝票からタブレット入力に切り替わったことで、データ管理が可能となりました。これまでアナログで対応していた時間を歩留管理の時間に当てられるようになりました。」(生産現場担当)

今後の課題・抱負をお聞かせください

導入してから、課題に挙げていたことはすべて解消されました。
ベーシックな部分のシステム化は成功したので、今後は生産計画の自動化を考えています。

非常に難しい構築になるかと思いますが、キッセイコムテックさんと相談し進めていきたいですね。
ほかには、マスタメンテナンス機能の充実、作業指示書のペーパーレス化も実現できればと考えています。
今後もさらにブラッシュアップし、業務の効率化ができることを願っています。

マルミ光機株式会社様、貴重なご意見・ご感想
ありがとうございました。

↓ ↓ ↓ 今回導入したのはこちら ↓ ↓ ↓

「量産」にも「個別受注」にも対応できる生産管理・債権債務管理システム「ProAxis」
ProAxis

キッセイコムテックは、製薬メーカーの情報システム部門から独立した開発チームです。「トレーサビリティ」「厳格な工程管理」「複雑な原価計算」など、高度な管理レベルが求められる環境で40年にわたりIT部門として伴走。これまでに、2,000社以上の導入実績を積み重ねてきました。
製造業のリアルな課題に向き合いながら、 本気で開発したのが生産管理システム「ProAxis(プロアクシス)」です。

見える化も徹底されており、販売計画や所要量計算の結果と最新の実績に基づく需給予測から、安全在庫割れや作業・発注のリードタイム割れをタイムリーに確認できます。その上で、適切に要因を調整し、納期を遵守します。「ProAxis」で見える化することで、業務が格段に効率化することも期待できます。

万全のサポート体制

「ProAxis」導入にあたっては、要件定義から本稼働まできちんと導きます。

本稼働後もお客様ごとに専用の保守問合せ窓口を用意し、サポート体制を敷いていきますので、不明な点やトラブルがあったらすぐに問い合わせすることができます。

全てお任せできる安心感

IT基盤の整備は、事業拡大や新しい取り組みを成功に導くための土台です。
当社では、その実現をトータルでサポートいたします。ご不安やお悩みがあれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。

私たちが導入しました

サポート/保守担当
ビジネスソリューション事業部
第3システムソリューション部
横澤

今回の「ProAxis」導入に際し、要件定義から導入支援、本稼働までサポートさせていただきました。
現場において、どのようにすれば効率的かつ効果的に実績を登録することができるのか試行錯誤のうえ現在のやり方に至りました。

今後もお客様とコミュニケーションをとりながら「ProAxis」を発展させていきます。

営業担当
ビジネスソリューション事業部
第2営業部
中尾

脱属人化と業務標準化を目的に「ProAxis」をご導入いただきました。
システム化することで数値が見えるようになっただけでなく、生産作業に集中することで歩留りも改善したとのお話をいただき、営業冥利に尽きます。

「ProAxis」をもっとご活用いただけるよう、今後もサポートさせていただきます。

企業プロフィール

マルミ光機株式会社
https://www.marumi-filter.co.jp/

住 所:(本社)東京都台東区台東4-13-21 D’sVARIE御徒町ビル6階
(長野工場)長野県上伊那郡箕輪町中箕輪10500-21
創 業:1952年11月4日
資本金:2,000万円
社員数:56名(2024年4月現在)
代表者:代表取締役会長 庵島真理子
代表取締役社長 戸田裕大
事業内容:写真機部品の製造販売

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